伝統文化を後世に 岩槻の「黒奴」復活へ
http://www.saitama-np.co.jp/news08/24/06x.html
日光の赤奴(やっこ)、甲府の白奴とともに日本三奴と称された、さいたま市岩槻区の「黒奴」。昭和二十九年の旧岩槻市市制施行祝賀記念で行われて以来、
途絶えていた伝統行事を五十四年ぶりに復活させようと地元の青年たちが燃えている。さいたま市商工会議所青年部のメンバーが春先から勉強会や練習を重ね、
二十四日に岩槻区役所前で開かれる「岩槻まつり」で奴踊りの一部を披露する。「岩槻の文化を後世に残したい」(青年部地域振興委員会の徳増裕司委員長)と、
復活に向けた第一歩を踏み出す。
黒奴は、町の若い衆八十人ほどが、黒木綿の半纏(はんてん)を着て毛槍(やり)を持ち、独特な歩調と掛け声で歩く「奴振り」で行列の先頭に立ち、その後を山車や稚児行列、木遣り行列などが続く町内挙げてのお祭り。地元の久伊豆神社の神事(神輿渡御)として江戸時代後期に始まったとされる。
徳川幕府が軍用資金を調達するため、奴行列を岩槻藩に振り当てたとの説が有力だ。神社の社務記録簿には、明治十八年、昭和八年に行われたとの記述があり、明治以降は大きな節目に行われたようだ。しかし、昭和二十九年を最後に途絶え、地元でも黒奴を知る人は数少ない。
過去、幾度か復活に向けた取り組みはあったようだが、実現できなかった。今年春、青年部の役員に就いた徳増さんらが「伝統文化を市民に知ってもらいたい」と復活に向けた取り組みを開始。神社関係者や市史編さんに携わった人を招いて勉強会を開き、奴踊りの講師を京都から招き、振り付け練習などを重ねてきた。
昭和8年の黒奴の様子を写した写真(久伊豆神社所蔵)
二十四日は、奴頭(理髪店を営む加藤広隆さん)と十人の毛槍持ち奴計十一人で奴隊を構成。毛槍の投げ渡し、「ヒサヨ、オー」「ハレワイサーノ、セー」などの独特の掛け声を交え、行列の一部をまつり会場のステージ上で披露する。十一人分の衣装のうち、三着は神社に伝わる物を着用、残りは神社が新しく作ってくれた。毛槍はリース業者からの借り物だ。
徳増さんらの夢は、「岩槻の街中を練り歩く黒奴の光景を復元させる」ことにある。今回の取り組みに神社や氏子総代が全面的に協力してくれ、地元の人たちの期待を感じた。しかし、長年途絶えていた行事復活に課題が多いのも現実。「まずは伝統文化を市民に知ってもらうこと。そして機運が盛り上がり、保存会などの動きにつながれば」と考えている。
岩槻まつりでの黒奴登場は午後三時半の予定。会場の岩槻区役所へは、東武野田線岩槻駅から徒歩で。
-- camelliA Sasanqua
日光の赤奴(やっこ)、甲府の白奴とともに日本三奴と称された、さいたま市岩槻区の「黒奴」。昭和二十九年の旧岩槻市市制施行祝賀記念で行われて以来、
途絶えていた伝統行事を五十四年ぶりに復活させようと地元の青年たちが燃えている。さいたま市商工会議所青年部のメンバーが春先から勉強会や練習を重ね、
二十四日に岩槻区役所前で開かれる「岩槻まつり」で奴踊りの一部を披露する。「岩槻の文化を後世に残したい」(青年部地域振興委員会の徳増裕司委員長)と、
復活に向けた第一歩を踏み出す。
黒奴は、町の若い衆八十人ほどが、黒木綿の半纏(はんてん)を着て毛槍(やり)を持ち、独特な歩調と掛け声で歩く「奴振り」で行列の先頭に立ち、その後を山車や稚児行列、木遣り行列などが続く町内挙げてのお祭り。地元の久伊豆神社の神事(神輿渡御)として江戸時代後期に始まったとされる。
徳川幕府が軍用資金を調達するため、奴行列を岩槻藩に振り当てたとの説が有力だ。神社の社務記録簿には、明治十八年、昭和八年に行われたとの記述があり、明治以降は大きな節目に行われたようだ。しかし、昭和二十九年を最後に途絶え、地元でも黒奴を知る人は数少ない。
過去、幾度か復活に向けた取り組みはあったようだが、実現できなかった。今年春、青年部の役員に就いた徳増さんらが「伝統文化を市民に知ってもらいたい」と復活に向けた取り組みを開始。神社関係者や市史編さんに携わった人を招いて勉強会を開き、奴踊りの講師を京都から招き、振り付け練習などを重ねてきた。
昭和8年の黒奴の様子を写した写真(久伊豆神社所蔵)
二十四日は、奴頭(理髪店を営む加藤広隆さん)と十人の毛槍持ち奴計十一人で奴隊を構成。毛槍の投げ渡し、「ヒサヨ、オー」「ハレワイサーノ、セー」などの独特の掛け声を交え、行列の一部をまつり会場のステージ上で披露する。十一人分の衣装のうち、三着は神社に伝わる物を着用、残りは神社が新しく作ってくれた。毛槍はリース業者からの借り物だ。
徳増さんらの夢は、「岩槻の街中を練り歩く黒奴の光景を復元させる」ことにある。今回の取り組みに神社や氏子総代が全面的に協力してくれ、地元の人たちの期待を感じた。しかし、長年途絶えていた行事復活に課題が多いのも現実。「まずは伝統文化を市民に知ってもらうこと。そして機運が盛り上がり、保存会などの動きにつながれば」と考えている。
岩槻まつりでの黒奴登場は午後三時半の予定。会場の岩槻区役所へは、東武野田線岩槻駅から徒歩で。
-- camelliA Sasanqua


